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スタッフのおすすめ

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    うるうのもり

    著者:
    小林 賢太郎/絵と文

    みなさんは大きくて深い森の中に住む、「うるう」というおばけを知っていますか?
    転校してきたばかりの僕は、行ってはいけない森で彼と出会いました。

    「スギの木にマツボックリが実ったら、スギボックリダだ。
    イチョウの木にマツボックリが実ったら、イチョボックリだ。」

    ヘンテコな格好をしたそいつは言っていることまでヘンテコで、僕は彼と友達になりたいと思いました。
    ですが、彼はなぜだか友達にはなれないと言います。

    「私はいつも余りの1だったんだ。」という彼には、誰に言えない秘密があったのです。

    すこし寂しくて とても哀しい 2人のおはなし。だけど、
    すこし嬉しくて とても優しい 2人のおはなし。
    「私は何いつも余りの1だったんだ。」という言葉が、どうしてこんなにも刺さるのか。
    子どもの頃の自分にも見せてあげたい1冊です。

    著者の描く緻密な絵も見どころなので、ぜひ読み終えた後はすこし余韻に浸ってください。

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    あずかりやさん

    著者:
    大山 淳子/著

    1日100円でどんなものでも預かってくれる「あずかりや」
    このお店は 小さな町の商店街の片隅にあります。
    中には、青年店主が1人、白い社長が1匹・・・
    店主は静かでとても心優しい人です。
    なにしろどんな物でも誠実に、そして大切に預かってくれますからね。

    そんなお店へやってくるお客さんはみんな少々事情のある方ばかりのようです。
    大事な物やいらなくなった物、背景も気持ちも様々です。

    語り手は店主でもお客でもなく、そこに居る”モノたち”
    暖簾や自転車、ガラスケースに猫。
    人ではない視点で見る時間は、とても不思議で穏やかに感じました。

    ふんわり物悲しいけれど、店主の心の距離に
    なんだか救われた気持ちになります。
    私ならなにを預けるかな・・・
    「あずかりやさん」立ち寄ってみたいですね。

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    チコちゃんに叱られる

    おとうさんおかあさんといっしょにすごせるじかんはどれくらい?

    著者:
    海老 克哉/文 オオシカ ケンイチ/絵

    TVで人気の、ものしりチコちゃんが『さいだいのぎもん』に出会いました。

    チコがおとなになったらみんないなくなっちゃうの?
    チコはひとりぼっちになっちゃうの?
    それまでのじかんはどれくらいあるの…?

    この絵本はそんなむずかしい『さいだいのぎもん』に、くわしくわかりやすく答えてくれます。
    今となりにいる人とどのくらい一緒にいられるのか、すこしだけ考えてみましょう。

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    売上を、減らそう。

    たどりついたのは業績至上主義からの解放

    著者:
    中村 朱美/著

    一般的な企業は売り上げを伸ばそうと、多くの時間・人員そして費用をかけて、会社もしくは店舗の拡大に力を注いでいると思いますが、この本の著者(佰食屋社長)は違いました。

    「売り上げを減らす」=「必要以上の売り上げを制限する」

    これを実行しながらも、そこで働く人たちの給与と余暇を保証し、皆のやる気を確保したのです。

    この会社が行っていることが全ての業種にあてはまるとは思いませんし、またこの働き方を全て人が望んでいるとも限りませんが、今後の働き方の選択肢の一つとして世の中に示したその発想力、実際に会社として運営しているその行動力・実行力を一度この本を通してご覧ください。

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    なめらかな世界と、その敵

    著者:
    伴名 練/著

    本のタイトルと表紙だけではイメージし難いかもしれませんが、この本は過去~近未来を舞台にしたSF短編集です。
    それぞれの話にはほとんど何の説明もなく、いきなり異なる世界に放り込まれて戸惑いながらも話が進んで行き、いつの間にか私達は知らない間にその世界に引き込まれてしまっています。
    普段、SFを読まない私もその一人。

    この本を読んだ後受けた印象は、
     「いったいどれだけの本を読めば、これほどの文章がかけるのか?」と、
     「本当に自由な発想力・想像力というものは、きちんとした知識があってのものなんだな」
    というものでした。

    とは言え、この本を読む時はあまり身構えず、できるだけ頭を柔らかくして読むことをお勧めします。

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    心を整えルー

    ティーが教えてくれた人生で大切なこと

    著者:
    大柴 宗徹/著

    あまり目にしたことのない、著者「大柴宗徹」の名前。でも表紙に写る男性は見たことがある。
    誰かと思えば、タレントの「ルー大柴」ではありませんか。
    しかも、茶道・遠州流の師範とのこと。
    ちょっと興味をそそられて読んでみました。

    彼が茶道を始めたきっかけから、茶道を通じて感じたことや得たこと。
    それらが、彼独特の“ルー語”で書かれています。
    一見ふざけているような文章ですが、内容はいたって真面目。
    そして、今まで私が茶道に対して持っていた堅苦しいイメージを一新してくれました。
    また、なぜ茶道が何百年もの間、日本で途切れることなく受け継がれてきたのかも理解できた気がします。

    茶道を始める勇気はまだありませんが、機会があれば一度お茶にお呼ばれしてみたい。
    この目で実際に、おもてなしする側の方の作法と所作を見てみたい。
    そう思わせてくれるような本でした。

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    アライバル

    著者:
    ショーン・タン/著

    この本は絵本ですが、文章やセリフが全くありません。まるでセピアカラーのサイレント映画を観ているようです。

    ページをめくりながらわかることは、男性が何かしらの事情があって

    家族と別れて新しい土地に移り住まなければならないこと。
    全く見知らぬ土地は異様にみえるけれど、そこで出会う様々な事情を抱えた人たちは決して不親切ではなく、

    そんな彼らの助けを得ながら、徐々に自分の新しい生活を築いていく男性。
    そしてー

    読み終わった後、すべての人たちの苦労が報われ、幸せで平穏な生活が送れることを願わずにはいられませんでした。
    そこに登場する誰に自分を重ね合わせるかは、人によって違ってくると思います。
    だからこそ色んな年代の方に読んでいただきたい、そんな絵本です。

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    僕は庭師になった

    著者:
    村雨 辰剛/著

    彼の事をテレビ番組で知り、その外見と彼の職業のギャップに興味を持ち読んでみたのが本書です。

    彼の飾らない文章からは純粋な日本文化への憧れと敬意、また庭師という仕事に対する誇りが感じられ、とても好感が持てました。
    今後の彼の活動に注目し、応援したくなる1冊です。

    余談ですが、彼が影響を受けた造園家として小堀遠州の名と、頼久寺の名前が挙がっているのが岡山に住む人間としてちょっと嬉しかったです。

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    ゲイだけど質問ある?

    著者:
    鈴掛 真/著

    誰もが疑問に思ったり、知りたいと思っていたゲイについてのあれこれ。
    疑問に答えてくれる人もおらず、想像だけ膨らませている人も多かったのではないでしょうか?
    そんな皆が持っていた疑問・質問に、ゲイであり歌人でもある著者が分かりやすく答えてくれています。

    彼の言葉は飾らず率直で、時に友人のように親しみやすく、一人の人間として読んでいてとても好感が持てました。

    『ゲイである』ということは、彼という人間を構成する大切な要素になっています。
    他の誰でもない自分を決める大切な構成要素は、『ゲイである』ということでなくても、誰もが生まれながらに持っているものだと思います。

    何も知らずに自分の世界を限定するより、多種多様な主義志向をもつ人達と一緒に、今まで目を向けなかった世界を見ることが出来れば、

    世界はもっと広く、楽しくなると思いませんか?
    そのためにも是非、この本を読んでみて下さい。

  • 資格試験に「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法  イメージ画像

    試験のための勉強ってどのようにしたらいいのだろうと思い、手に取ったのがこの本です。
    受かる人、落ちる人は行動にどんな違いがあるか。どんなふうにモチベーションを保っているのか。
    筆者は、自分の信じた方法をやりきればどんな試験にも合格できると述べています。
    あなたのベストな勉強スタイルを探してみませんか。